糖尿病3つの食事療法の一つ「カーボカウント」、糖質制限食の知名度が上がる事でカーボカウントに興味を持つ方が増えてきたようです。

やはり糖尿病を改善しようと思ったら、糖質(炭水化物)のコントロールは外せない必修事項なのです。

今日はⅡ型糖尿病のカーボカウントのやり方をご紹介します。

カーボカウントは医師と相談の上実施してください。

カーボカウントのやり方(Ⅱ型糖尿病)
カーボカウントのやり方

①インスリン注射あり(要医師に相談)
②投薬あり(要医師に相談)
③投薬なし



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①インスリン注射あり(要医師に相談)

通常インスリン治療を行うⅡ型糖尿病は、食前または一日一回打つインスリン量を指定されています。(例)朝一回ランタス6単位、毎食前ノボラピッド10単位など

しかしカーボカウントをする方は、食事の内容によりインスリンの量を調整します。(例)糖質の多いラーメンならノボラピッド10単位、糖質の少ない焼肉の日にはノボラピッド4単位など

つまり食事(糖質が多いか少ないか)次第でインスリンの量を臨機応変に変えて、食後の高血糖を防ぐというやり方です。食べる直前に食事の糖質をカウントして、自分が高血糖にならないインスリン量を打って調整してるのです。

ただ注意点としては、やはり低血糖の恐れがあるため、医師に相談の上カーボカウントをやるべきだという事です。

②投薬あり(要医師に相談)

経口薬の場合はインスリンと違い、薬の量を調整することは難しいので、基本的にはカーボカウントの対象外です。どうしても実施したい方は医師に要相談となります。

③投薬なし

投薬のないⅡ型糖尿病の方はすぐカーボカウントを始めても特に問題はないです。糖質制限食より栄養のバランスが良く、比較的継続しやすい食事療法と言えます。

ただし、糖質制限食ほど血糖値を下げる即効性はありませんので、血糖値がある程度下がり落ち着いた方に適した食事療法です。

カーボカウントのやり方ですが、まず食後の運動でどのくらい血糖値が下がるかを事前に把握しておく必要があります。(例)ウォーキング30分で約40mg/dL食後の血糖値が下がるなど。(血糖測定器が必要です)

投薬もインスリン注射もないので、基本的には食後高血糖を起こすと思いますが、経口薬やインスリンの代わりにこの食後の運動を当てて血糖値の上昇を抑えます。簡単に言うと「薬の代わりに運動する」といった感じです。

人によって下がる度合いは違いますが、運動すると最低でも20mg/dL最大で50mg/dLの血糖値が下がると言われています。

運動はベイスンやボグリボースといったαグルコシダーゼ阻害薬よりも血糖値を下げますので、ベイスンしか服用してない方なら、ベイスンを中止してカーボカウントに移行する価値は十分あると思います。

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ドクター カーボカウントの問題点

<カーボカウントのやり方(例)> 投薬やインスリン注射がある方は実施不可です。

Ⅱ型糖尿病Aさん、昼食に日清カップヌードル(炭水化物43.4)を食べて、食後30分のウォーキングをしました。

Aさんは30分のウォーキングをすると、食後の血糖値が50mg/dL下がることを知ってました。日清カップヌードルの炭水化物は43.4g、糖質量の表示はないけど糖質が40gはあると判断して食べる事にしたのです。

Ⅱ型糖尿病の場合、糖質1g摂ると血糖値が3mg/dL上がるので(人により若干の差はあります)、カップヌードルを食べると40g×3mg/dL=120mg/dL血糖値は上がるけど、30分ウォーキングするから70mg/dLの上昇で済みそうだと判断した訳です。

Aさんは空腹時血糖値が110mg/dLだったので、運動しないとカップヌードルによる上昇分120mg/dLを足して230mg/dLまで上昇してしまいますが、ここに30分のウォーキングを入れることにより、食後の最大血糖値を180mg/dLほどで済まそうと考えたのです。

カーボカウントのやり方とは、このように事前に運動による血糖降下度を知っておき、摂取予定の糖質を計算、そして運動して血糖値を下げるといった食事療法なのです。

カーボカウントとは、血糖値を上げる糖質を完全に制限する訳ではなく、「少し食べて運動で下げる」という所が、糖質制限食とは大きな違いになっています。ですので、カーボカウントは比較的栄養バランスが取れた食事療法だとして注目が集まってきた訳なのです。


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