糖尿病の診断基準を見ると、非常にたくさんの項目があり、それだけでも一般の人には分かりにくいものになっています。

当サイトでは、まず一般の人でも分かるように、糖尿病の診断基準を簡単にお話した後に、糖尿病と診断された方の血糖値コントロールの優・良・可・不可について説明していきます。

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糖尿病の診断基準(①~④一つでも該当で糖尿病型と診断、⑤と⑥2つとも該当で正常型と診断)
糖尿病診断基準①~④

①朝の空腹時血糖値126mg/dL以上
②ブドウ糖不可試験(75g)2時間後200mg/dL以上
③随時血糖値200mg/dL以上
④ヘモグロビンA1c6.5%以上(NGSP)
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⑤朝の空腹時血糖値110mg/dL未満
⑥ブドウ糖不可試験(75g)2時間後140mg/dL未満

上記で示した糖尿病型と正常型のどちらにも該当しない方を境界型と診断します。


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2016年10月放送 NHKスペシャル「血糖値スパイクが危ない

「血糖値スパイク」とは、食後の血糖値のことを指していますが、①~④の糖尿病の診断基準の中に食後の血糖値は入っていません。

②のブドウ糖負荷試験2時間後というのが食後の血糖値に相当しますが、NHKは食後の血糖値がとても危険なのだと警告しています。

通常の健康診断では、食後の血糖値など測定しませんので、気が付かない内に血糖値スパイクが発生して、心筋梗塞などが起きてしまうのだと番組では説明していました。

確かに役所の検診などに、食後の血糖値(2時間後)を検査項目として入れることは現実的には不可能なので、事前に自分に血糖値スパイクが起きてるかどうかを知る事は難しいです。

でも食後血糖値の検査は、希望者だけでもいいので役所や会社の検診などにも入れて欲しいと思っています。

話しが少しそれましたが、糖尿病の診断基準①~④一つでも該当してしまった方は、血糖コントロールの目標値を目指して糖尿病を改善していきます。

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血糖コントロールの目標値と優・良・可の診断基準

<2013年6月から>
血糖コントロール目標値 正常化を目指す 合併症を予防する 治療強化が困難な方
ヘモグロビンA1c(%) 6.0%未満 7.0%未満 8.0%未満
<2013年5月まで>
血糖コントロール
目標値(診断基準)
可(不良) 不可
ヘモグロビンA1c(%) 6.2%未満 6.2~6.9未満 6.9~7.4未満 7.4~8.4未満 8.4%以上
参考までに、2013年5月まで使用していた「優・良・可・不可」の診断基準一覧表も掲載しております。

ドクター 糖尿病の5つの検査糖尿病の原因糖尿病の症状

日本糖尿病学会は2013年6月、今までの「血糖コントロール指標と評価(優、良、可、不可)」の区分を廃止、新しく3区分した血糖コントロール目標値」を診断基準として使用するようになりました。

糖尿病で一番怖いのは合併症です。ヘモグロビンA1c7.0%未満であれば合併症になる確率は低いという事ですので、A1c7.0%未満になるように頑張ってコントロールしていって下さい。


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